”iDeCo 重い手数料負担で普及に壁!”とのことですが、手数料以上のメリットがあるんじゃ。。
- 2019/11/16
- 10:00

個人型の確定拠出年金の手数料について、こんな記事が出ていました。
イデコに月105円の壁 重い手数料負担「元本割れ」も
個人型の確定拠出年金(イデコ)で、手数料の引き下げを求める声が高まっている。イデコの加入者は残高管理にかかる費用として国民年金基金連合会に毎月105円を払う。利回りの低い定期預金で運用すると、大半は手数料手数料によって「元本割れ」を起こす。(中略) 毎月の手数料が加入の妨げにならないよう、制度の透明性を高める努力が国基連に求められる。(11月13日 日経新聞)
イデコを定期預金で運用している人に対して、”手数料が高すぎる! 手数料が高いからイデコの普及が進まない!”と言いたいようですが、こんな記事を載せていいんだろうか?、と。。
確かにイデコを定期預金で運用すると一定の手数料がかかりますが、イデコにはそれ以上のメリットがあります。 イデコの積み立て分は所得控除される、ということです。
もし、月2万円をイデコで積立すれば、年間24万円。
24万円が全額所得控除されますので、所得税+住民税合わせて10%としても、2.4万円の節税効果(=収入増)になります。
それもノーリスクで。 さらに、税額が高い人ほど、そのメリットが大きくなりますね。
それに対して、月105円の手数料? 節税効果に比べれば、わずかなものです。
自分もイデコではありませんが、確定拠出年金に上限いっぱい積み立てしています。
もちろん運用収益も期待していますが、それ以上に所得控除のメリットが大きいのが積み立てしている理由です。 ノーリスク、ハイリターン。
なので、手数料の高さ(= 国民年金基金連合の悪口)やイデコのデメリットを強調するような記事はいかがなものかと。
さらに、”定期預金や投資信託ではこうした(手数料)の負担はない。”とも言っています。
購入時の手数料がない投資信託もありますが、ほとんどの投資信託に運用手数料はありますよ。。
投資信託によっては、定期預金以上に高い手数料の投資信託も。
確定拠出年金はいい制度だと思っているので、斯様な記事が掲載されてしまったのは少し残念でした。。
(投資判断は自己責任でお願いします。)

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